暮らしを“冬仕様”に。玄関・洗面・浴室のあたため&ヒートショック対策 #column
同じ家のなかでも、玄関・洗面・浴室はひときわ冷えやすい場所。ここが寒いと、暖房の効きも落ちるし、入浴時のヒヤッと感(=ヒートショックのリスク)も高まります。
大がかりな工事をしなくても、「冷気を入れない」「あたたかさを逃がさない」「温度差をつくらない」の3つに分ければ、今日からできる工夫がたくさん。
家計にも体にもやさしい“冬仕様”の整え方を、やさしくまとめました😊
この記事を読めばわかること
- 玄関・洗面・浴室それぞれの冷えやすい理由と対処の順番
- ヒートショック予防の基本(予熱・温度差・入浴前後の習慣)
- 暖房効率を上げる小ワザ(すき間対策、空気の回し方、保温の工夫)
- 今日から進められるミニToDoと、週末にやりたいプチアップデート
1|玄関は“入れない・通さない”。土間の冷気ストップから
外気に一番近い玄関は、ドアまわりと土間の冷気が原因。まずは“入れない”対策から。
- ドアのすき間:ドア下にドアスイープ(隙間テープ)、枠まわりに気密パッキンで冷気の通り道をカット。
- 土間の冷え:厚手マットを“上がり框の手前”に。踏み替えの一歩で足元温度が上がります。
- 風除けの一手:玄関ホールとリビングの間に厚手カーテン or 上吊り引き戸で簡易の風除室をつくると、暖気の逃げが激減。
- コート置き場の近接:玄関脇にフック+トレーを用意。外の湿気・冷えを室内に持ち込む時間を短縮します。
今日のミニToDo(玄関)
- ドア下のすき間にテープを仮貼り。
- マットを土間→上り框の手前に移動。
- 玄関ホールに仮カーテン(つっぱり棒でOK)を試す。
週末のプチアップデート
- 玄関とホールの仕切り(上吊り引き戸)を検討。
- ドアスイープを耐久タイプに付け替え。
2|洗面・脱衣は“先に温める”。5分の予熱で体感が変わる
入浴前に冷えた脱衣所へ行く——ここで血圧変動が起こりやすくなります。先に温めるだけで負担はグッと軽く。
- 予熱5〜10分:セラミックヒーター/脱衣室暖房機をオン。足元向き・弱運転がポイント。
- 床の冷え:厚手バスマット+コルクや発泡系の薄い断熱シートを下に忍ばせると足裏がラクに。
- 換気扇は“入浴前は止める/入浴後に回す”:入る前は暖気が逃げるのでNG、出たら湿気を排出。
- 衣類の置き方:温かい空気は上にたまるので、バスタオルは肩の高さ、下着は腰〜胸の高さに。
今日のミニToDo(洗面)
- 入浴10分前に脱衣室ヒーターONの習慣づけ。
- バスマットの下に断熱シートを試す。
- 換気扇のON/OFFタイミングを家族で共有。
週末のプチアップデート
- 壁付けの脱衣室暖房(人感+タイマー)を設置。
- タオルウォーマーで“冷たいタオル問題”を解消。
3|浴室は“面で温める”。予熱+保温で温度差をなくす
浴室の“ヒヤッ”は、床・壁・空気の三重冷え。入る前に面ごと温めるのがコツです。
- 浴室の予熱:浴室暖房乾燥機があれば5〜10分プレヒート。ない場合はシャワーの湯を床・壁にサッとかけるだけでも体感UP。
- 湯張りはフタ活用:先に湯をためたらフタを閉める→入浴直前に開けると浴室全体がほかほかに。
- お湯の温度は“ぬるめ・ゆっくり”:湯温は目安40℃前後、肩まで浸かる前に半身浴で慣らす。
- すべり対策・手すり:ノンスリップマットと縦手すりで安心度を上げる(立ち座りの負担が減ります)。
- 入浴後の換気:窓 or 換気扇で30分。壁・床の水滴をざっと拭くとカビ&冷え戻りを防止。
今日のミニToDo(浴室)
- 入浴10分前に浴室暖房または床・壁への温シャワー。
- 湯温を“いつもより1℃低め”に設定。
- ノンスリップマットを1枚、入口近くに。
週末のプチアップデート
- 断熱ふろフタ/保温浴槽の後付けアイテムを検討。
- 手すりの追加(入る・立つ・出る位置の3点を意識)。
4|“温度差をつくらない”ための家全体ルール
点ではなく線で整えると、楽に続きます。
- 廊下の冷気戻り:リビング側のドアアンダーカット(下のすき間)を活かし、サーキュレーターは弱で上向き。ゆっくり空気を回す。
- 濡れ体での移動を短く:バスタオルは脱衣所、バスローブも常備。浴室→脱衣→廊下の移動を最短に。
- 水分・タイミング:入浴前後のコップ1杯の水、飲酒直後・深夜の長風呂を避けるなど、“人側のルール”もセットで。

5|チェックリスト(保存版)
玄関
- ドアの下・縦枠にすき間風はない?
- 土間に厚手マットを敷いた?
- 玄関ホールに仮カーテンで風除けを作った?
洗面・脱衣
- 入浴10分前の予熱を習慣化できている?
- 断熱マットで足元が冷えにくい?
- 入浴前は換気扇OFF/後はONになっている?
浴室
- 予熱(浴暖or温シャワー)をしてから入っている?
- 湯温は40℃前後・半身→全身で慣らしている?
- ノンスリップ+手すりは足りている?
まとめ
冬の“居心地”は、高い暖房設定よりも温度差を小さくする工夫で決まります。
玄関は入れない、洗面は先に温める、浴室は面で温めて保温する。
どれも今日から試せることばかり。まずは入浴10分前の予熱と、玄関のすき間テープから。小さな一手で、びっくりするほど体がラクになります。
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